インプラント治療コラム COLUMN

インプラント治療のリスクを抑えるための取り組み


歯ぐきの切開や顎の骨(歯槽骨)へのフィクスチャーの埋め入れなど、インプラント治療は外科的な手術を行います。外科的な手術を行うからこそ、安全・安心にインプラント治療を進めるにはリスクを抑えるための取り組みを徹底することが大切です。


■インプラント治療のリスクとは?


インプラント治療におけるリスクは大きく3種類に分けられます。


<インプラント治療におけるリスク>

・外科的手術にともなう細菌感染のリスク

・フィクスチャーが安定・定着しないリスク

・歯周病やインプラント周囲炎の発症リスク


上記の3つのリスクに対する取り組みを行うことでインプラント治療の安全性・正確性をより高められます。


■インプラント治療のリスクを抑えるための取り組み


①細菌感染対策を徹底する


外科的手術を行うインプラント治療においては、細菌感染対策の徹底が必須です。治療中の細菌感染を防ぐため、院内には以下のような各種の衛生機器・衛生器具を備える必要があります。


・高性能洗浄機

・高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)

・口腔外バキューム

・使い捨て器具

・滅菌対策を施したオペ室


②フィクスチャーを正しい位置に埋め入れる


インプラントを安定させ、治療後、しっかりと何でも噛める人工歯を作るためには、人工歯根となるフィクスチャーを顎の骨の正しい位置に埋め入れなければなりません。


フィクスチャーを正しい位置に埋め入れるには、以下の3つを適切に行うことが重要です。


・治療前に精密検査を行い、顎の骨の幅や高さ、骨量を把握する

・綿密な治療計画を立て、フィクスチャーの埋め入れのシミュレーションを行う

・手術中はサージカルガイドを活用し、正確な位置にフィクスチャーを埋め入れる


{手術中のオーバーヒート対策}


手術中、フィクスチャーを埋め入れる際にドリリングの熱によって顎の骨がオーバーヒート(火傷)を起こすことがあります。


顎の骨がオーバーヒートを起こすと骨結合が阻害されてしまい、フィクスチャーが定着しないトラブルが発生しやすくなります。


手術中のドリリング時には冷却を行い、オーバーヒートを防ぐことが重要です。


③患者様の特徴を把握し、適切な診断・治療計画の立案を行う


歯の生え方や顎の骨の形はそれぞれの方で異なります。


インプラント治療を成功に導くには、歯科医師による適切な診断・治療計画の立案が必須となります。必要があれば骨造成をするなど、状態に合わせ、お1人お1人の患者様に合った治療を行うことが重要です。


{インプラント治療を行えない方}


診断の際は患者様がインプラント治療を受けられるかどうかを入念に確認します。


1型糖尿病、重い心臓病、重度の骨粗しょう症など、インプラントの絶対的禁忌に該当する疾患をお持ちの方は、原則としてインプラント治療を行えません。また、2型糖尿病で血糖コントロールができていない方、喫煙ができない方も相対的禁忌となり、状態が改善しない場合はインプラント治療を行えない可能性が高いです。


{骨造成が必要な方}


顎の骨量が不足している場合は骨造成を行うことで骨が再生され、インプラント治療が可能になるケースがあります。


フィクスチャーの埋め入れに必要な顎の骨の幅や高さ、骨量が足りない方はそのままの状態ではインプラント治療を行えません。


インプラント治療が適応できない健康状態の方・顎の骨の状態の方に手術を行ってしまうと、インプラントが定着しなかったりフィクスチャーが顎の骨を突き抜けてしまうことがあります。


④高品質なインプラントパーツを使用する


インプラント治療を成功に導くためには、使用するインプラントパーツが高品質であることが前提条件となります。


研究・臨床(実際の治療)を重ね、科学的エビデンスに基づいて作られた高品質なインプラントパーツを使用することでフィクスチャーの定着性を高められ、人工歯の安定につながります。


粗悪品や廉価なコピー品を用いた場合、フィクスチャーが定着しない、治療後にインプラントが抜け落ちる・破損する、などのトラブルが起きることがあります。


⑤手術前にしっかり歯周病治療を行っておく


インプラント手術後、フィクスチャーを安定させるには手術前にしっかり歯周病治療を行い、顎の骨や歯ぐきなどの歯周組織の状態を改善しておくことが重要です。


手術前の歯周病治療が不十分な場合、取り残した細菌によってインプラント手術後に歯周病やインプラント周囲炎が進行してしまい、フィクスチャーが定着しない・脱け落ちるなどのトラブルが発生することがあります。白山歯科クリニックではインプラント手術前に無料でデンタルクリンという自費メインテナンスを行い、お口の隅々まで徹底清掃をおなっています。これ治療により当院ではインプラントの高い成功率を維持しております。


⑥治療後、定期的にメンテナンスを行う


インプラントを長持ちさせ、お口の健康状態を守るためには治療後、歯科医院で定期的にメンテナンスを行うことが大切です。


患者様による毎日のセルフケアに加え、歯科医院で定期的にメンテナンスを行うことでインプラント寿命の延伸につながり、むし歯・歯周病の進行を防ぎやすくなります。


【患者様が安心して、より安全なインプラント治療を受けていただくために】


神奈川県小田原市の白山歯科クリニックでは患者様に安心してインプラント治療を受けていただくため、以下の取り組みを行っています。


<手術の安全性・正確性を高めるための取り組み>


・CTによる精密診断

・インプラントシミュレーションシステムによる治療前の綿密なシミュレーション

・サージカルガイドの使用

・骨造成手術

・光学スキャナーによる型取り

・世界シェアトップクラスのメーカーのインプラントパーツを使用

(ストローマン、ノーベルバイオケア、オステム)


<細菌感染対策の徹底>


・器具除染用洗浄器「Miele(ミーレ)」

・高圧蒸気滅菌器「Sirona DACプロフェッショナル」

・タービン・エンジン専用滅菌器「Sirona DACユニバーサル」


上記の衛生機器を用いた器具の洗浄・滅菌


・ディスポーザブルアイテム(使い捨て器具)の使用

・衛生性・洗浄性が高い「EOM AQUA歯科用ユニット」を設置

・インプラント治療専用の手術室を完備

・エアロクリーン(医療用空気清浄機)による院内の清浄


歯を失い食べ物をしっかり噛めない方、インプラントのクリニック選びでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください。相談費は無料です。


カウンセリングのご予約はお電話/WEBにてうけたまわっております。


白山歯科クリニック
院長
田賀 紀広

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